コラム

(1)ホルモン測定器

当院では、甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン測定器が設置されています。そのため即座にホルモン検査を行うことが可能であり、更に検査センターに依頼するよりも安価で実施することができます。ホルモンを測定することで次の病気が診断できます。

犬・猫において、それぞれの病気に特徴がある為、飼い主さんが日ごろ注意して観察することで早期発見が可能なこともあります。以下にそれらの特徴を書きますので、思い当たる症状がないかチェックしてみてください!

①の多くは高齢の猫にみられ、症状は動きが活発になりよく興奮する、呼吸が速い、食欲旺盛なのに痩せる、嘔吐、多飲多尿などです。高齢の猫が急に活動的になったら注意です。

②は犬にみられます。症状は動きが鈍くなる、皮膚疾患(背~尾にかけて左右対称の脱毛、フケが多くなるなど)、貧血、顔が悲しそうな表情になったりします。

③は犬、稀に猫にみられ、症状はお腹が張る、多飲多尿、皮膚疾患(左右対称脱毛、皮膚の菲薄化など)がみられます。

④は犬にみられ、症状は体重減少、食欲不振、消火器症状、痙攣などがみられます。

症状が分かりにくいことも多いので、高齢の犬・猫は1年に1回のホルモン検査をお勧めします。詳しくはスタッフまでお尋ねください。