フェレットの有名な病気の中に腸閉塞があります。
若齢のフェレットに多いですが、中高齢でも時々見られます。
腸閉塞を起こす原因で一番多いのは、綿や糸や生地などに自分の毛が絡みついている異物です。胃内に異物が存在する場合は無症状、慢性嘔吐、体重減少がみられますが、腸内に異物が詰った場合は激しい嘔吐、下痢、ぐったりすることが多いです。
今回来院した3歳のフェレットは嘔吐はなく、体重減少と下痢がみられました。単純レントゲンでは原因は分からず、消化管造影検査を行いました。
消化管造影検査では腸閉塞を疑わせる所見がみられました。
開腹手術では、腸の血色が悪く完全閉塞していました。
腸から異物を摘出しました。
腸を縫合して終了しました。
術後も順調に回復してくれて、良かったです。
腸閉塞は手術のタイミングが重要ですが、いつも悩みます。